では、その研修報告をいたします。
1 事業名: やまぐちひとづくり塾 実践学Ⅱ
住民ディレクター養成講座Ⅱ 体験コース・実践コース
県民活動スキルアップセミナー 2006
2 日 時: 平成18年9月23日(土)13:30-16:30(体験コース)17:00-18:00(実践コース)
3 会 場: 山口県セミナーパーク
4 主 催: (財)山口県ひとづくり財団
5 体験コース
内 容
構成等 「やまぐちひとづくり塾」の一環として、(財)山口県ひとづくり財団が実施。住民ディレクター養成講座は昨年度に続く開講で、「やまぐち県民活動支援センター」と共催。本年度の体験コースは5月以降毎月1回各回完結型体験講座として計5回開講。各回体験コース終了直後と翌日午後、実践コース(連続受講講座)が設けられている。
講 師 岸本 晃氏
(有)プリズム代表取締役。1953年兵庫県生まれ。1978年山口大学理学部卒。熊本の民放で14年間報道制作局に勤務。「ズームイン!!朝!」「笑点」「24時間テレビ」「11PM」など全国放送の固ものから柔らかものまで、また、地域づくりを応援するオリジナルのローカル番組のプロデュースなどを手掛ける。1997年独立し、映像情報発信を経験することで企画力を養う「住民ディレクター」を発案、全国の活動をプロデュースするかたわら、新たなコミュニティ創りを目指す。主な著作に、NHKスペシャル「変革の世紀Ⅱ」「住民ディレクターが創るテレビの未来」など。
テーマ テレビを活用した総合的企画力養成
~住民ディレクター養成講座Ⅱ~
ねらい ・地元山口の地域に根ざした情報を住民自ら発掘、制作、発信する番組作りを通して総合的な企画力を養成する。
・カメラを使った意外に簡単な企画力アップの手法を学ぶ
住民ディレクターが地域活動にどのように貢献するかビデオで実例を学ぶ。
自分独自の発想、視点を映像で表現する誰でもできる簡単な方法を学ぶ。
出席者: 別紙のとおり
受講生18名(防府市2名、山口市2名、岩国市11名、下関市1名、京都府綾部市1名、京都府福知山市1名。欠席1名)
日 程:13:30~16:30
自己紹介 参加者全員が30秒の持ち時間で行った。
今回は、最近、岩国市と合併した美和町(みわまち)のパソコンクラブ「クリッククラブ」の56歳~76歳の11人の方々が一大勢力。とてもパワフル。
他に、山口大学、山口短期大学の学生さんなど。
私の自己紹介
「京都府福知山市から参加。8月の体験コースに参加された真下さんのお勧めで受講するこ
とにした。福知山IT研究会のメンバーだが、
ビデオカメラも携帯さえも持っていない。
が、ホームページビルダーを使ってホームページは作成できている。子どもは3人、男
ばかり。福知山YMCAブッククラブの事務局を務め、子どもと本をつなぐ活動をしてい
る。」下線部の発言時には会場がざわめいていた。ビデオカメラを持ったことがない人は
他にもいらっしゃったが、携帯電話は全員持っておられたようだった。
講 義 「住民ディレクターとは」
・ 岸本先生の民放での14年間勤務中に抱えられたジレンマ(カメラワーク=技術中心のテレビ局での限界)、テレビ局退職後すぐ住民ディレクター養成事業に着手されたこと、そして今年8月、インターネットテレビ「プリズムTV」を開局に至るまでのエピソードや思いなどを伺う。
・資料より
日経デジタルコア: 「助けあうメディア」支える住民ディレクター――インターネットテレビ「プリズムTV」開局に寄せて「住民ディレクターはこの10年の間に民放のゴールデンタイムや夕方のニュース、正月番組にまで採用され、電波のど真ん中を歩いてきた。熊本に限らず、富山の民放でも始まるなど、各地で芽生えだした。住民ディレクターはもともと地域活動をしている人がビデオカメラを持ち、編集するので改めて何を取材するかを考えなくとも、自分の活動を自分自身が伝えればOKだ。その典型的なモデルになったのが、CATVの番組にいち早くコーナーを持った、人口4000人の熊本県山江村の人たちだったり、くまもと未来 国体の臨時FM局を企画・運営し、国体終了後も「NPOくまもと未来」として住民ディレクター活動を続けている主婦の皆さんだ。この10年の実践と検証により、テレビを上手に使えば課題解決型の地域活性化策になるという確信は益々深まった。」
・
住民ディレクター第1号の熊本県山江村・松本佳久さんを紹介する番組(5分間)を見せてもらう。
実 践 「3人一組でビデオ撮影をしてみよう」
撮影と面白試写会、講評、編集デモンストレーション
・ まず、ビデオカメラを初めて持つ2名(一方は私)が、席に座ったまま自由に録画する体験をさせてもらった。直後にスクリーンにその映像が映された。
・ 岸本先生からは「ボタンを押せば映る」「自分がカメラになって思い切って近づくと声が録れる」「好きな人(もの)を好きなように撮ればよい」との心強いアドバイス。
・ 次は、3名一組になり、教室を飛び出して、一人1分の自己紹介映像を撮ってくる課題が出た。私は岩国市から参加のクリッククラブメンバーのお二人と組んだ。撮ってもらう時、1分間はかなり長く感じた。アップにされると焦って顔を覆ったり後ずさりしてしまい申し訳なかった。撮る時は最初は人物に迫れず静止画像のようになってしまったが、ボランティアスタッフの方の指導により後半はうんと近づき良い映像が撮れたと思う。高齢の方のアップはしわまで映るのだが、堂々と撮られる姿勢、撮る人へのあたたかい眼差し、、なんともいえない深みなどが感じられ、感動した。
・ 試写会と講評
岸本先生「撮ってくれる人と自分との関係が映る(距離感など)」「白い壁の前での撮影、窓を背(逆光)にしての撮影では人物の顔が若干暗く映ってしまう」「ベランダでの撮影、額絵の前の撮影(私のグループ)は場所選択に工夫があり面白い」
私は観ていて、各人たった1分間の映像なのに、その人についてのかなりの情報があることに驚いた。
・ ビデオ編集デモンストレーション
クリッククラブの女性メンバー1名が前に出て、プリズムTVスタッフ・杉松さんの手ほどきで、ビデオ編集ソフト「超編」を使っての編集作業。作業手順はスクリーンに映し出された。
・ まとめ
あせらないこと。番組を作ろうとせず、これまでどおりの活動をやっていくついでに撮るくらいの気持ちで。
住民ディレクターは誰でもなれる。カメラ係は私が、となってくるとむしろまずい。
テーマは1つに絞る。人なら○○さん、食べ物なら「栗料理」よりも「栗を使った○○の料理」まで絞る。
6 実践コース 企画会議
日 程:17:00~18:00
出席者:9名
テーマ:「バラエティ番組の手法を学ぶ」~人づくりをテーマに番組化する~
内 容:講座を通して出会った人々の中に発見したことのうち最も明確なテーマを集中表現
テーマがいくつかそろったとき、一色ではない多様な中に人づくりのキーポイント
(普遍的なもの)がみえてくる
その他別紙参照
7 所感等
・自己紹介は各人30秒のわりには濃密でした。今回の受講のきっかけ、導き手となった人や機関の名を言うようになっていたせいだと思います。そのことにより、その場にいるのは18名でも一気にその人に連なる人、活動、歩みなどが迫ってきました。
・住民ディレクターは民放で14年間過ごされた岸本晃さんの経験から、テレビの番組制作を通じて企画力を養い、その企画力を地域活性化に生かそうというもの。確かに「テレビ番組を制作するということは企画、取材、編集、放送という一連の作業プロセスを経験し、ボンヤリと抱いていた考えが3分から5分の番組に可視化 されて整理されるので、非常に高度な企画力養成につながる」(資料参照)とおっしゃるとおりだと思いました。
・感動したのは、講師の岸本晃さんのように技術も経験もある方が、「ボタンを押せば映る」という究極のとっかかりを教えてくださり、初心者のどんな映像も「おもしろい」とおっしゃったこと。中高年の参加者が多かったとはいえ、岸本さんの、撮る人撮られる人両者へ敬意を示してくださる姿勢に、受講者はみな感激して盛り上がり、ありのままで撮ったり撮られたりすることに快感を覚えていたと思います。住民ディレクター(とその卵たち)に対し、教え子というより、ご自分のなりたかった「プロの生活人」として敬意を払ってくださる岸本さんの生き方に共感の輪が広がっているのだと思います。
・住民ディレクター第1号の熊本県山江村・松本佳久さんの笑顔に魅了されました。人と人をつなぎ、山江村を愛し知ってもらいたいと願う活動のエネルギーの源泉のようです。松本さんの奥さんの本音の談話が録ってあるのがさらによいと思いました。
・私がビデオカメラを買ったあかつきに撮影したいのは、家族はもちろんですが、
福知山市保健センターでのブックスタート事業の様子、
レモングラスさん(商店街の花好きなおかみさんら)の活動
ミニSLフェスタin FUKUCHIYAMAなどのイベントも・・・。ただ、不特定多数の人が映るイベントの場合など、どなたにどんな許可をもらって撮影すればいいのか、クリアすべき条件など、知りたいことがたくさんあります。
・しばらくは
プリズムTV様を拝見しながら、勉強していきたいと思います。京都府北部での出前講座があるとありがたいです。
・今回の受講により、私は今後、「私にできたからどなたにもできる」を合言葉に、福知山市内の友人知人に、住民ディレクター活動を伝えていきたいと思います。
貴重な研修機会をお与えいただき、本当にありがとうございました。
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