こんにちは。9月になってしまいました。
8月9日当日おいでになれなかった方々にお伝えするつもりで、講演会の様子をまとめようとしていましたが、遅すぎですよね。ごめんなさいm(_ _)m
しかもまだ書きかけです。とりあえずアップします。長くなりますが、よろしければお目通しください。
講演会
「図書館でできること~まちづくり、ひとづくりの拠点 図書館~」
日時:平成23年8月9日(火)午後7時~9時
場所;福知山市民会館31号室
講師:滋賀県東近江市立図書館 元館長 巽寛さん
全国の公立図書館十傑にも選ばれた八日市図書館でのお仕事、出会われてきた人々、図書館の可能性をお話くださいました。
いただいたレジュメは次のような内容でした。
「
「図書館でできること」 巽 寛 2011.8.9
八日市(東近江氏)はどんなところ
人口11万5千人
面積388.58k㎡
琵琶湖の東、鈴鹿山脈から琵琶湖畔まで
第1次産業5.8%、第2次産業41.8%、第3次産業51.7%、不明0.8%
図書館の統計(7館合計)
登録者 5万4千人(登録率47%)
貸出冊数 117万4千冊(住民一人当たり10.3冊)
八日市図書館の誕生
市政30周年記念事業
県の図書館振興策
準備室の設置
八日市図書館の作られ方
1. 入口は小さく
2. どこに何があるか、わかりやすい
3. 本棚は170cm
4. 居心地のいい空間づくり
5. 読みたい本がある
6. 何でも借りられる
7. 手ぶらで帰さない
8. 常に変革、改善
図書館なぜ、すがすがしく、うるおいのある空間でないとだめなのか
図書館という場を通して実現できること
本をつくるゆたかさを引き出す
『朝の読書が奇跡を生んだ』
秋吉敏子さんは言った、思いやりのある人、自分の可能性を信じてチャレンジする人が大切
図書館の働きと一致
自己実現すること(幸福の追求)
いいまちづくりを支えるのはどんな人
前向きで、自分だけがよければいいと考えるのではなく、想像力や智恵のある人
図書館を通してまちづくり
なぜ花を生け、花を届けるのか
宮城県に綾町という美しい町がある
綾町は公民館、八日市は図書館
」
以上のレジュメと、別紙「東近江市立八日市図書館 書架案内図」に沿っておはなしくださいました。
以下は、私の思いです。
東近江市立八日市図書館へは2005年の夏に「子どもの本大好きの会」でバスを仕立て、総勢19名で伺いました。当時の図書館長さんが巽寛さんです!その日のおはなしに一同感動し、福知山でぜひそのおはなしをしていただけないかとお願いしました。(本稿の最後に当日の記録を引用しています。長いですがよろしければお目通しください)
「6年前巽さんに、お願いしたら講演に来ていただけますか?とお尋ねしていたんですよね。実現して、とてもうれしい。けれど、これは、ほんとに6年前以上に巽さんを必要とする事態になっていたということかな。」(仲野さん)
本当に、6年後の今夏、巽さんを福知山にお迎えし、講演会前には福知山市立図書館中央館を木ノ下館長のご案内でご覧いただき、その図書館(分館も含む)職員さんらともごいっしょに、おはなしを拝聴できるんだ!と感無量でした。
仲野さんの開会挨拶、上垣さんの経緯説明ともに、広く市民の皆様に聞いていただきたい内容でした。
市民会館31号室はほぼ満席、およそ90名の方々とともに2時間の講演会は、巽さんのお人柄そのままの誠実で穏やかな語り口がとても心地よくて、あっというまでした。
冒頭、巽さんは、第4次福知山市総合計画や「福知山市立図書館基本計画『読書のまち・福知山』の構築をめざして」、「福知山市子どもの読書活動推進計画『読書ではぐくもう豊かな心~ 読書のまち福知山~』」に目
を通してきてくださったことを話され、こそばゆい気がしました。市民である私たち(市議さん、市職員さんも含め)がどれだけこれらの計画書に目を通しているかと思うとますますきまりわるくなります。もちろん目を通す時間がない人も、そんな計画があることを知らない人も、またはなから絵に描いた餅としてとりあわない人もいると思います。私は、多くの人が練り上げた計画にはそれぞれ価値があり、お飾りにせず遂行に向かって進む、時々ふりかえってまた進む、とにかく計画に責任を持つ覚悟が必要だと思います。「福知山市立図書館基本計画」、「福知山市子どもの読書活動推進計画」は素晴らしいと思っています。
さて、講演会において、何よりも心に残ったのは「眼施(がんせ)」という言葉です。そして、「おもてなし」の心を大事にされていること。
「眼施」とは「優しい眼差しを向けること」という仏教用語だそうです。講演会後調べましたら、「眼施」は、地位や財産がなくても心がけ1つで誰もがいつでも簡単にできる布施(無財の七施=眼施、和顔施、愛語施、身施、心施、牀座施、房舎施)の筆頭でした。
講演会では「図書館といえども所詮は役所」とおっしゃいました。市民から見て敷居が高いようではいけないのだということだと感じました。
それがレジュメの「八日市図書館の作られ方=入口は小さく。どこに何があるか、わかりやすい。本棚は170cm。居心地のいい空間づくり。読みたい本がある。何でも借りられる。手ぶらで帰さない。常に変革、改善」に現れていると思います。
本棚の高さは170cmで最下段ははめごろしなので、誰でも本を手にとりやすく、しかも大部分の利用者の顔が隠れる高さにしてあるとのこと。通路の幅は180cmなので背中合わせに本をみている人の間を通れる間隔。車椅子も余裕で通れるとのことでした。
書架の配置はわざとカウンターと平行にしてあり、カウンターの職員からどこに誰がいるかわかりにくくなっているとのこと。つまり利用者を監視している雰囲気ではないのですね。
八日市図書館ではホテルマンを招いての接遇研修もされているとお聞きし、ほぉ!と思ってしまいました。いわゆる「お役所仕事(縦割りで決められた仕事しかしない、融通がきかず原則通りにしか仕事をしない、とかく形式的で不親切・非能率になりがち・・・)」ではなさそうと感じたからですが、「おもてなしの心が大切」とはあたりまえのことではあります。あたりまえが難しいんですよね。まして、心が伝わるようなパフォーマンスは。
「こんにちは(ようこそ図書館へ)」「(来てくださって、本を借りてくださって)ありがとうございます」・・・6年前の視察の際、受けたおもてなしを思い出しました。巽さんのもとで訓練され、積極的にサービスし、市民の向上心に刺激と感動を与えていかれる八日市図書館職員さんらの笑顔、きびきびした仕事ぶり。利用者がみんな生き生きされていて、子どもたちもすっかりくつろいだ様子に感心したこと。貸出用の額縁入りの絵画や写真もあり、そこここに花が飾られていたこと。私たちが帰るときには巽館長が外まで見送りに出てきてくださり、見えなくなるまで手を振ってくださったことなどが思い出され、胸が熱くなりました。
講演会では、図書館職員が本を持ち歩く時は沢山抱えて(!)しかも姿勢よく歩いて、常に精一杯働いている姿を見せよう・・・のようにおっしゃいました。確かにそんな人を見るのは気持ちがいいし、かっこいい!私自身、司書の仕事に憧れて勉強した時期があったことも思い出しました。
日頃かける言葉に、まなざしに、ほほえみに、思いやりの心をこめて相対する姿勢は、どんな職場にいようとも、また家庭においても、基本であり、一生追求すべきことだと心に刻みました。
「8年経過した本は読まれなくなるので、7年サイクルで書籍を更新できるよう予算要求する」というのも、利用者にはうれしいサービスです。
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続きはまた・・・
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